ずっと憎んでいた母に、どうして私は感謝を言えたのか

こんにちは!
お母さんのこころ解放カウンセラー結宇(ゆう)です。

今日は、今年の夏に私が母へ伝えた、ある言葉のお話をさせてください。
親子関係で悩んでいる方に優しく届きますように(^^)

実は私は長い間、母を許せずに生きていました。
教育熱心だった母はとにかく厳しくて、私の妹は心を病み、耳もほとんど聴こえなくなりました。
もうやめてと叫んでも変わらない母に対して最後は結局、従うしかできなかったのです。

そんな自分をも許せなくて、私はマグマのような怒りを、ずっと無かった事にしてきました。

母の態度に変化があったのは私の結婚が決まった頃。表情が柔らかくなり、過去のことを私に謝るようになりました。

「本当にごめんね。お母さん厳しすぎたし毎日夫婦喧嘩見せてたよね。周りが見えてなかったよ。」と、何度も私と妹に謝ってくれました。

妹の事など、取り返しがつかない事は多くあります。でも謝ってくれたことは、嬉しかったのです。


ようやく普通に母と接する時間が増えていきました。

…とはいえ

それ以降もまだ、「いい子」を演じていました。

思い返してみると、理解してあげる私は優しい、というような少し母を下に見る感覚がありました。また、「優しい素敵な母親像」を期待し、精神的に依存もしていました。

それ以来も母とは様々な出来事がありましたが、私も心理学を学びカウンセラーのお仕事をスタート。
徐々に、母を違う視点から見ることもできるようになりました。

そして、面と向かって伝えたことが無かった感謝の言葉を今年、母に初めて言えたのです。

長年、絶対に言えないと思っていた言葉でした。

きっかけは、実家の自営業を手伝う中で母とちょっとした言い合いをしたこと。
母の方針にどうしても納得がいかず私は、思わず強い口調で責めてしまいました。

そして、母も絶対に絶対に、意見を曲げない!

私は頭から湯気を出しながら一度帰宅(◎_◎;)

冷静になった私は、気づいたのです。

「あれ?私また、母の心を背負って余計なアドバイスしていたかも…」
「子供の頃から母を助けたいと思ってきたなあ。同じパターンだ。」

良し悪しのジャッジはせず、「そうなんだな」と自分自身をそのまま受け入れました。

そして、まず、母に謝ることに決めました。
謝るのは母の機嫌を取るためや、諦めでもありません。

自分が人生の舵を取っている。適切な距離を保ち私自身を大切にする決意からでした。

そして…
産んでくれたこと、育ててくれたことに素直な感謝が溢れてきました。

私はすぐに実家に行き、母に謝りました。そして

「産んでくれて育ててくれてありがとう」

と泣きながら伝えました。

母は一瞬だけ涙ぐみ、
その後はいつもの明るい調子で何かしゃべり始めましたが…

内容はよく覚えてません(笑)

でも、一瞬でも母の目が潤んだのを見て、
心の重さがふっと軽くなった気がしました。

母のことを今でも「困った人だな」と思ってしまう瞬間はあるんです。
でも、「また下に見てしまっているかも」と気付くし、ありがとうの気持ちは湧いてくる。

ここに辿り着くまでは本当に徐々に段階を経てのことでした。

心理学を学び、気付いたことがあります。

それは、

母の嫌いだったところは、私自身の中にもある。
そして、
母を許せなかったのは、私が私を嫌いだったからだ。

この気づきは、本当に大きかったです。


また、母への憎しみや嫌悪を紙に書き出して、言葉にも出して
何度も何度も“心の毒”を出してきたからこそ、自然に感謝を伝えられたのです。

親のことは嫌いだし感謝なんて湧いてこない場合。ご自身を責める必要はありません。
それはあなたが弱いからじゃなく、
それだけ傷ついてきた証拠だからです。

嫌いでもいい。
たとえ一生許せなくてもいい。

許せない事を許そう。

「あぁ、私はこう感じていたんだ…」

と、ただ自分の本音を受け止めてあげてくださいね。

その瞬間から、心はゆっくりとほぐれていきます♡

もし親子関係で行き詰っておられるならば、ぜひ一度お問い合わせください。

親子の数だけその関係性は違いますから、私の場合と必ずしも似ているとは限りません。
親が絶対に謝ってくれないというケースも多いでしょう。

どのような場合でも、まずは気持ちを出して気付きを得ることで解決の糸口が見つかります。
少しでもお力になれれば、嬉しいです。

今日もあなたを応援しています✨